UR賃貸と民間賃貸はどっちがお得なのか?

UR賃貸ってきいたことありますか?

礼金、更新料、保証人が不要など、お得そうな話をよく聞くUR賃貸住宅。

中には悪いイメージを持っている方も多いと聞きます。

 

持ち家じゃないし、URだし訳アリなんじゃないの?なんて口コミも見ます。

私自身あまり良いイメージは持っていなかったので人の事は言えません。

 

だから「住んでみました!!」

 

食わず嫌いなんて言葉もありますし、なんでも挑戦です!

実際住んでみて思ったことは、今までの考えが間違っていたと驚かされました。

 

ただ、デメリットがないわけではありません。

実際に住んでみたリアルな住人目線でUR賃貸と民間賃貸のメリットとデメリットをまとめていきたいと思います。

 

そもそもUR賃貸ってなに!?

賃貸住宅を借りる時は、一般的な民間のアパートやマンションを真っ先に探すのが自然な流れだと思います。

ただ、最近ではCMで「URであーる」などで知名度も上がっているUR賃貸。
いったいなんなんでしょうか?

まず、民間の賃貸と違って、申し込み条件や管理方法などが異なります。
家族で住むイメージを持つ方も多いですが、一人暮らし用からファミリー向けの住宅まで用意されているため、どのような世帯でも生活する事ができます。

UR賃貸住宅自体は、全国に約75万戸あり、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が運用する住宅なので建物の品質はしっかりしています。
鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートで造られていて安心して住まいを借りる事が可能です。

古い建物でも、大幅なリニューアルで新築同様に変わったり、ヤギを除草実験として使ったりと、時代に合わせて住まいを提案しているのもURの特徴。

また、UR賃貸住宅を借りる際には保証人も不要!
保証人がいなくて住まいが借りられない人には最適な賃貸住宅です。
さらに、学生向けの物件もありますし、セカンドハウスとしての利用も可能となっています。

さらに、入居者に対する収入についての条件もあるのを忘れてはいけません。
UR賃貸住宅の場合は原則として一定の基準以上の収入がある事が必要となります。

 

〇一言メモ(UR賃貸住宅とよく間違えられる公営住宅)
UR住宅とよく間違えられるのが公営住宅です。
低所得者向けに都道府県や市町村などの地方公共団体が運営する住宅を公営住宅と言います。大きな特徴は、「家賃」。
収入の少ない人でも払えるように、低めの金額に抑えられているのが特徴で、とにかく安い家賃で賃貸住宅を借りたい人向け。
決められた水準以下の収入である事が条件で公営住宅では収入に応じて家賃が算定されます。
基準以上の収入を得ている場合は退去させられてしまうので注意しましょう。
さらに、UR賃貸では先着順で部屋を決められますが、公営住宅は競合する人数も多いため抽選で決める場合もあります。
UR賃貸住宅と混同しないように注意しましょう。

 

 

UR賃貸住宅のメリットとは?

【1】契約など色々と費用が抑えられる

民間の賃貸住宅を契約するときに一番お金がかかってくるのが、

 

〇敷金(家賃1~3カ月分)

〇礼金(家賃1~3カ月分)

〇不動産会社への仲介手数料(家賃1カ月分)

 

です。

思ったよりお金を溜めておかないとスッカラカンになるなんてことは多々あります。

さらに、契約2年ごとに更新料(家賃1カ月分)もかかってくるのが一般的です。

 

しかし!

UR賃貸住宅では、

 

〇礼金(無料)

〇仲介手数料(無料)

〇火災保険(任意加入)

 

なので入居時に必要なのは、敷金と引っ越し代だけ(カーテンなどのインテリア代除く)でとってもお得なんです!

物件によっては敷金を分割できる、フリーレントがついていることもあります。

 

入居時に必要なのは、「敷金(月額家賃の2カ月分)」、「日割りの家賃と共益費」のみ。

なので、初期費用が抑えられるのが一番のメリットでしょう。

さらに言えば、入居後は1年ごとに契約が自動更新され、更新料がかからない。

さらにさらに!UR賃貸住宅から別のUR賃貸住宅へ引越した場合、敷金は引き継ぐことができる。

 

お金の面でかなり楽できるのはありがたいですね。

実際に自分の場合も浮いた費用で「家具」「家電製品」が買えたので民間に引っ越すよりお得感と充実感は味わえたなと思っています。

 

また、敷金の清算方法が明確なのもうれしい点。
入居時に、退去する際の原状回復等について、借り主が負担する内容が書類で具体的に示されています。
~例~
テレビの放熱跡などUR都市機構が負担してくれますし、入居したらすぐ「住宅点検確認書」が渡され、部屋の状態を細かくチェックして、書類に書き込み提出します。
壁紙にシミや汚れなどを書き込んでおけば、退去時に請求されることはありません。

この時点で不具合があれば、すぐに直しにも来てもらえます。
最初はバタバタしていて適当になってしまいがちですが、後あと後悔しないように最初から念入りにチェックして直してもらいましょう!

 

【2】契約時の手間が少なく簡単!

民間の賃貸住宅では、保証人を立てる(もしくは保証会社を利用する)必要が多々ありますよね。これが一番めんどくさかったりします。

書類を書いてもらったりしだすと、何回もお店に通ったりしなければなりません。

 

そんなUR賃貸では、保証人が不要です。

ある一定基準をクリアすれば、自己責任で契約することができるのが特徴です。

このほか、火災保険への加入義務がないなど、手間や費用を省けるポイントが多いのもメリットでしょう。

引っ越しって時間もかかりますし、手間も掛かります。

少しでも手間をなくすことで、バタバタしなくて済むので私自身もとても助かりました。

 

【3】敷地や部屋の面積が広い

これは私自身一番感じた事ですが、UR賃貸は敷地が広々としています。物件によっては公園、保育園、病院、スーパーなどを備えているところもあり、「便利」の一言です。

都会の民間マンションと違い、すぐに道路なんてことは少ないため車の危険なども少なく子供がいる家庭には安心です。

 

これは一番嬉しかったことの一つですが、部屋が広い!中はゆったりとつくられているため都内の民間賃貸と比べると驚きます。

私自身の例を踏まえて比較してみましょう!

 

〇UR賃貸と民間賃貸の違い~個人的編~

■家賃:約8万後半

■間取:1LDK

 

~UR賃貸~

■家賃:約8万前半

■間取:2LDK~3LDK

大雑把ですが、上記のような違いです。

やはり広さが違いますね。UR賃貸は同値段でさらに広い部屋もあります。

ちなみに同値段なのはからくりがあります。これは後ほどお伝えします。

 

【4】住宅自体の質とサービスが高い

住宅の質は民間賃貸住宅と比較して、高いのもメリットの1つです。
なぜか!?それは、UR都市機構は、「70年間建物を維持する計画」をしているからです。

旧耐震の古い建物では、順次、現在の耐震基準に合致させる工事をしていますし、大規模なリニューアルしている物件では、床暖房やテレビモニターつきインターホン、追い炊き機能つき浴室、ビルトイン3口コンロ等に加え、エントランスにはオートロックや防犯カメラまであります。

無印良品と提携して、リノベーションしている物件も。

自分で壁紙を張り替えたりできるDIY物件もあり、いろいろな住み方の可能があるのも魅力の1つ。

 

UR賃貸住宅のデメリットとは?

【1】部屋の大きさがそのまま家賃に繋がるので少しお値段高め

UR賃貸は、部屋の面積が家賃に反映されるため、同じ部屋数の民間の賃貸住宅に比べると、面積が広い分、家賃は高めに設定される傾向があります。

高めではありますが、URの場合条件が合えば割引も適用されます。

そのため、民間と同額程度で住むことは可能です。

また、契約時の初期費用は少なくて済みますし、更新料が不要なことを加味すると、総費用は安くなるケースがあります。

 

【2】物件によっては駅から遠く、設備が古い可能性も

駅からのアクセスのいい物件もありますが、駅から遠い、バス便になるといった物件もあります。

また、中には昭和に開発された古い物件などもあり、エレベーターや、洗濯機の排水口がないケースも存在します。

ただし、私自身もこの辺りは心配していましたが、設備の不具合や劣化は民間の賃貸より手厚いのが住んでみて感じました。

ただ、駅からの距離は自転車で10分くらいです。ちょっとだけ大変ですね。

その辺りはUR賃貸と駅の距離を実際に感じてみるのがいいかと思います。

例えばお風呂の浴室にひびが・・・。そんな際に管理会社に電話をすれば無料にグレードアップしてくれたりします。

また、外壁も毎年綺麗にしているのもよく見かけました。

民間より補修に関してはしっかりしているのは体験していただけるかも。

その辺りは借りる際に確認しましょう♪内見でチェックしてみるともっとわかるかもしれません。

 

【3】審査基準がやや厳しい部分がある

保証人がいらないのがUR賃貸のいいところですが、入居者本人への条件はやや厳しめです。

(例)

毎月の平均収入額が基準月収額(家賃の4倍。家賃が一定の金額を超える物件についてはURが定めた固定額)以上であること、もしくは貯蓄が借りたい物件の月家賃の100倍以上あることなど、UR賃貸住宅が定める条件をクリアする必要があります。

ただ審査基準は交渉や特例措置で緩和されるなどあります。

私の場合も緩和されました。借りる際は賃貸をお願いする会社の営業さんに間に入って頂くといいかと思います。(ちなみに不動産関係で働いていると拒否されるケースもあるようです)

※UR賃貸申込資格ページはこちら

 

UR賃貸と民間賃貸の費用対効果は?どちらが結局安いのか?

色々とメリット・デメリットを語らせて頂きましたが、初期費用や入居後の手続きの費用を抑えられるのがUR賃貸住宅の大きなメリットです。

では、実際に長く住んだ場合、UR賃貸住宅と一般的な民間賃貸住宅と比べるとどれくらいの差があるのでしょうか。

厳密に計算すると分かりづらくなってしまうので簡単に比較シミュレーションしてみました。

 

〇条件について

10万円の物件に5年住んで退去したとして計算

民間住宅とUR住宅の費用合計比較グラフ

 

上記のグラフから見るとざっと約50万変わってくる計算。

結構大きいですね。

個人的に思うのは10万円の賃貸に5年住むと600万も消費してしまうのかということの方がちょっと衝撃です。

改めて数字でみると賃貸か持ち家かどちらが良いのか考えてしまいますね。

さて、話はそれましたが結局UR賃貸はどんな人に向いているんでしょうか?

リアルに住んだ私から見たUR賃貸住宅に向いている人・向いていない人をお伝えします!

 

UR賃貸住宅に向いている人・向かない人は?

民間の賃貸住宅と比べると、さまざまな違いがあるのはわかって頂けたかと思います。

結局のところ、どんな人に向いていて、どんな人には向かないのか、まとめてみました。

 

〇UR賃貸が向いている人

「子育てファミリー」は断然UR賃貸かなと思います。

理由は、まず広いので子供が走り回っても安全です。そして遊具もあるため近くで遊ばせやすく大人も子供もとっても楽!

のびのびと子育てができるのでお勧めです。

次に「お得な家賃プランの対象の方」

子育て世帯や新婚世帯の「子育て割」や二世帯が近くで暮らす「近居割」、35歳以下の「U35割」、「そのママ割」などの対象となる場合は、通常より家賃が割引になるためお得です。

「子育て割」などは、最大9年間家賃が20%減額されるのが、広いのに、安く住めて、設備も最高と文句なしの状態に♪

ただ、割引がきく部屋は決まっているので、注意が必要です。

その他には、「初期費用を抑えたい人」「保証人を頼めない、頼みたくない人」が当てはまるかと思います。

⇒割引の詳細はこちらから

 

〇UR賃貸に向いていない人

逆に向いていない人は、簡単に言えば「住まいにこだわりがない人」

仕事をしている時間が長い。家にいる時間が短い。帰宅が遅い。通勤アクセスを重視したい。

こんな方は向いていないかと思います。

また、「住みたい希望エリアが決まっている人」は、民間住宅の方が探しやすい場合もあるかと思います。

 

最後に

色々書かせて頂きましたが、子どもがいる家庭で割引がきく方にはぜひ住んでみて欲しいなと思います。

UR賃貸と聞くとあまりいいイメージを持たれない方がいますが、そんな発言を言われた方にはぜひ部屋に誘ってあげてください。

それかこの記事を紹介してあげてください!考え方が変わると思います。

ただ、やはり賃貸だと毎月の家賃は払うだけになってしまいます。

持ち家を購入し資産にするのも手ではないでしょうか?とも考えてしまいます。

5年で600万はかなり大きな数字だと思います。賃貸の良さも大いにありますが、間取の自由がきき、将来の子供にも資産として残せますし、その辺りも考えて今一度自分自身の「住まい」について考えて頂ければと思います。

 

 

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