相性の良し悪しを心理学から見抜くには?使えるテクまとめ

 

占いというものを雑誌やテレビなどで見かけない日はありません。

そして占いの中でも、相性占いなどがお好きな方は、多いと思います。

しかし、占いでの相性がいいとか悪いとか、そういったことはもう少し・・・こう「ガクモン」の見地からも診断したい!という方もいらっしゃるかと思います。

 

そこで今回は、そんな方のために、心理学の見地から相性の良い人の特徴や見分け方をご紹介し、それらの分析に使える心理学の手法もご紹介します。

 

相性を見分ける方法とは?

「相性」というものを単純に考えれば、タイミングの良し悪しであったり、偶然の出会いの有る無しである、という見方ができます。

 

ただ、そこから先の「相性があっているかどうか」というのを考えるためには、心理学は有効な手段です。

 

心理学は、相手の心を考えたり、または、統計的に相手はどんな性格なのかを推測することができます。

よって、相性を見分けるときには、心理学を知っておくとその判断に幅を持たせることができます。

 

相性が良い人の要素とは?

まず、相性が良い人というのは、以下のような要素で構成されます。

  • 類似性:自分と相手の似ている部分、分かり合える部分
  • 相補性:自分と相手の違う部分、補いあえる部分

この二つの要素が、相性の良い人を見抜くうえで重要になってきます。

 

例えば、相手と好きなことが一緒(=類似性)であれば楽しいものですが、苦手なことまで一緒となってしまうと、ちょっと困ることも出てきてしまいます。

 

しかし、自分が苦手なことが逆に相手が得意(=相補性)だったとしたら、自分が苦手なことに直面した時に、そこを相手は補ってくれます。

これこそが、真に相性が良い状態といえるのではないでしょうか。

 

相性を考える上で重要な4つの心理学をご紹介

ここでは、相性を考える時に重要になる心理学を4つピックアップしました。

なお今回は、心理学の学問の概要のみを相性を考える観点から紹介するに留めています。心理学はさらに奥深いものです。興味を持ったら、さらに調べてみてもいいかもしれませんね

 

ユング心理学

ユングは、今ある心理テストなどのもとになっている心理学を作成した人です。

その「ユング心理学」の中でも「タイプ理論」というものが、相性を考えるためには重要となります。

 

タイプ理論ではまず人間を「内向的」か「外交的」か、という2つの大きなカテゴリに括ります。

そして、この区分をしたのちに、感覚・直観・思考・感情といった4つの機能がどのように働くかで、その人がどのような人であるかを考えます。これが、タイプ理論です。

 

このタイプ理論で、まず自分の性格を考えたあとに、相手の性格もタイプ理論で考えてみると相性などがわかりやすくなります。

これらは最近では「MBTI診断」と名称のものがネットに多く存在していますので、試してみてはいかがでしょうか。

 

クロニンジャーの性格論

「クロニンジャーの性格論」は、生まれつきの性格である「気質」と、育っていくうえで習得してきた、環境に左右される「性格」というものを組み合わせて、自己理解を深めるというものです。

 

これらは、心療内科などでも用いられており、この性格論を使って自己理解や相手の理解を深めることも、相性を考えるためには重要なことです。

 

ポリヴェーガル理論

「ポリヴェーガル理論」が教えるところによると、あまり無茶なことや、嫌なことをされると人間は否定するでもなく「フリーズ」してしまうという特徴があります。神経系がそのような働きをするのです。

 

逆に、自分がリラックスして相手に語り掛けることによって、相手の緊張を解くことができる、というものです。これも神経系が関係してくる話です。

 

後者は「マインドフルネス」といわれるもので、これはトラウマ療法にも用いられる方法です。

相手の様子や相性を図っていく中で、フリーズが多くみられる場合は、あまり相性が良いとは言えないでしょう。

 

リーの恋愛類型

「リーの恋愛類型」は、ラブスタイル類型論ともいわれ、様々な文献から恋愛に関するものを抽出したものです。

 

人間の恋愛に対する考え方や態度といったものを、ルダス・プラグマ・ストルゲ・アガペー・エロス・マニアといった6つに分類します。

 

この6つの類型はいわゆる愛の形であり、その愛し方によってその人の恋愛スタイルを考えることができます。

「このスタイルは自分の恋愛スタイルに合っているのか?」といった感じで、相性を考えるうえで参考にすることができます。

 

相性を高める!?相手に近づく心理テク3選

相性を高められる手段に応用できる心理学のテクニックが3つあります。

ここからはその心理テクを紹介します。

 

好意の返報性理論

「好意の返報性理論」とは、好意に対しては好意をお返ししたくなるという理論です。

 

例えば、この前プレゼントをもらったから、今度会うときはプレゼントを持っていこうと考える、といったことです。

 

好意に対しては好意が基本的には帰ってくるので、相手との相性を高めたいと考えている場合には有効な手段といえます。

 

フットインザドア理論

「フットインザドア理論」とは、最初に相手に小さな要求を飲ませ、それを足がかりに徐々に要求を大きくしていく、という理論です。これはセールスでも使われるテクニックです。

 

最初はお食事から誘って、最終的にはデートに持ちかけるというテクニックにも応用できます。

相性を高めるときには、こういったテクニックも有効です。

 

ラポール理論

「ラポール」というのは「信頼関係」のことです。

ラポールを築くためには、相手の話に合わせたり、身振りを不自然でない程度に真似ることといったペーシングという行為が必要になってきます。

 

ラポールを築くというのは、相手に本音で話してもらううえで大事な過程です。

 

そして、ラポールを築くと、相手と友好な関係を築くことができるだけでなく、相手の意外な一面を見ることもできます。

これは、相性を判断するうえで重要なポイントになるでしょう。

 

相性の真実とは?

ここまで相性について解説してきましたが、まとめの前に有名なメンタリストDAIGOさんが相性の真実について語っている動画を紹介します。

まとめ

相性とは、占いなどでよく聞く言葉であり、非科学的に感じる人も少なくありませんが、実は心理学とは密接な関係にあります。

 

皆さんも心理学的なテクニックを身に着けて、気になる相手との相性を高めてみてはいかがでしょうか。