超低金利。住宅は今が買い時?!

金融機関にお金を預けた時に受け取る「利息」や、お金を借りた時に支払う「利子」。

(※利息と利子に意味の違いはありません)

「金利」とはその「割合」や、「利率」という意味で使われる言葉です。

 

金利には、日銀が決める「基準割引率および基準貸付利率」と金融市場が決める「短期金利」や「長期金利」があります。

・「基準割引率および基準貸付利率」:かつて「公定歩合」と呼ばれていたもので、日銀が民間銀行にお金を貸す時の金利。

・「短期金利」:銀行など金融機関同士がごく短期の資金の貸し借りを行うコール市場で決まる金利。

・「長期金利」:「10年もの国債」の金利を基準に債券市場で決まる金利。

 

バブル景気が崩壊した後、企業などが金融機関からお金を借りやすくするために始まった「低金利政策」。

「ゼロ金利」という状態が長らく続いてきましたが、

2016年2月には、ついに「マイナス金利」が打ち出されました。

 

銀行などの金融機関は、一定金額を日銀の当座預金口座に預ける義務があります。

一定金額以上を預けている分に対しては、これまで日銀から利息を受け取っていましたが、

「マイナス金利」が導入されて以降は、逆に手数料を支払わなければならなくなりました。

 

超低金利の影響で、銀行などにお金を預けてもほとんど利息が付かない・・・

 

一方で住宅ローンの金利も下がっています

ならば、今が住宅の買い時なのでしょうか?

 

住宅ローン金利

 

住宅ローンは、多くの場合かなりの高額を借り入れることになりますよね。

ですから、その利子の額も大きくなります。

 

例えば、3,000万円を30年間で返済した場合

金利1%なら、

毎月の返済額が96,492円で、総返済額が約3,474万円です。

金利が2%だと、

毎月の返済額は110,886円、総返済額は約3,992万円になります。

 

 

住宅ローン金利の種類

住宅ローンの金利には、大きく分けて「変動金利型」と、固定金利の「固定金利期間選択型」「全期間固定金利型」の3つがあります。

 

変動金利型

・年2回、金利が見直されるが、返済額は5年ごとの見直し。

・借入時の金利は一般的に固定金利型より低い。

・適用金利が上がると返済額がアップする。

固定金利期間選択型

・固定期間終了後、金利状況に応じて固定金利か変動金利か選ぶ。

・固定期間の金利は、一般的に全期間固定金利型より低い。

・固定金利期間終了後金利が上昇した場合、返済額がアップする。

全期間固定金利型

・低金利時に借りると全期間にわたって低金利のメリットを得られる。

・返済額が一定のため、長期間にわたるライフプランが立てやすい。

・金利下降期に借りると、結果的に金利負担が大きくなる可能性もある。

 

 

借入時の金利だけを見ると、変動金利型が一番お得なように思えますよね。

確かに、返済終了時まで金利が上昇しなかった場合や、金利が下落した場合には有益でしょう。

しかし、今は何といても「超低金利」時代です。

そこで多くの人が利用しているのが、全期間固定金利型の「フラット35」という住宅ローンです。

 

フラット35

「フラット35」は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する最長35年の全期間固定金利型の住宅ローンです。

 

前記のように、返済終了まで返済額が変わらないので返済計画が立てやすく、

計画通りに返済しやすいという特徴があります。

変動金利型のように、金利の上り下がりに一喜一憂することがないというのも、

精神的に安心できますよね。

 

また、審査に不安がある人でも通りやすいというメリットもあります。

住宅金融支援機構の目的は「国民が家を持てるように支援すること」ですので、ある程度の審査基準はありますが、契約社員や自営業の方でも比較的審査に通る可能性が高い住宅ローンになっています。

 

ただ、先ほどもあげたように

「固定金利型」は「変動金利型」と比べて金利が高いというデメリットがあります。

しかし最近の長期の固定金利の低下により、その金利差は0.5%程度となっています。

また、省エネルギー性、耐震性などを備えた質の高い住宅を取得する場合に、金利を一定期間引き下げる制度もあります。

 

この超低金利時代、金融機関同士の競争があっても、これ以上大幅に金利が下がることは考えにくいでしょう。

仮に、今後も住宅ローン金利が下がり続けてしまった場合には、「借り換え」という手段があります。

借り換えにより、返済額をさらに減らせる可能性があるのです。

 

まとめ

住宅支援機構が平成29年4月に公表した「平成29年度における住宅市場動向について」の調査(住宅事業者・一般消費者・ファイナンシャルプランナーに対し実施したアンケート調査)においても、

平成29年度は「おおむね買い時」「販売良好の見込み」との回答が多くなっています。

 

また、その理由として「一段と住宅ローン金利が低下しているから」「今後住宅ローン金利が上がるから」をあげる人が増えてきています。

 

「超低金利」は、”今が住宅の買い時” と判断する一つの材料になりそうですね。

 

 

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