太陽光発電の現在について

住まいを建てる際に話題になるものの一つに、太陽光発電(たいようこうはつでん)があるのではないでしょうか?

 

知られるようになった当初は、電気代が浮き、さらに売ることもできるなんて一石二鳥でまさに夢の様な発明だと思ったものです。

 

昨今では普通に歩いているだけでも、太陽光パネルを設置している家を見かけることが増えてきました。

 

実際、太陽光発電の設置件数は今も上昇しており、

新築時には3人に1人が太陽光パネルを設置するそうです。

近い将来、家を新築する人のほほとんどが太陽光発電システムを導入するようになるともいわれているほどです。

 

それは、太陽光発電を設置するメリットが大きくなっているのが原因ではないでしょうか?

 

太陽光発電を始めるにあたって必要な知識とは?

皆さんも知っての通り、太陽光発電は安い買い物ではありません

 

安いものから、高いものまでピンキリとは言いますが、

安いものでもそれなりの値段がする為、不安は付きまといます。

 

後悔しないように、太陽光発電設置にはいったいどれくらい費用がかかるのか?

そして、メリット・デメリットも把握しましょう。

 

太陽光発電の導入単価目安

太陽光発電値段の目安のイメージ画像です。

一般の人が、太陽光発電を設置しようとしても

どういったものが良いのか正しい判断がつきにくいと思います。

 

太陽光発電は、屋根の向きや面積、屋根材の種類によっても

設置するシステムや容量、設置費用が大きく変わりますので必ずプロに任せることが大切です。

 

費用の目安としては、基本的には工事費込みの1kWあたりの単価で表されるのが一般的です。

1kWあたり40万円の様な表現になります。

 

2017年度(平成29年度)の売電価格はいくらなのか?

経済産業省の有識者会議の話し合いの結果から、再生可能エネルギーで作る電力の買取価格(売電価格)がほぼ決まりました。

 

価格は、次の通りとなっています。

◆2017年度

住宅用太陽光発電:28円/kWh

産業用太陽光発電:21円/kWh

◆2018年

住宅用太陽光発電:26円/kWh

◆2019年

住宅用太陽光発電:24円/kWh

 

※2018年、2019年の産業用は未定です。

 

太陽光発電のメリット

太陽光発電メリット

暮らすうえで電気は欠かせないものの1つです。

 

太陽光発電であれば、二酸化炭素や硫黄酸化物、窒素酸化物などを発生させることがないため環境にもよく

太陽光パネルを設置することで、住まいに直射日光があたらないため、屋根材の寿命も延びます

 

その他にも下記の様なメリットがあげられます。

 

①発電後の余り電気の買取システムがある

10kW以上等の大型太陽光発電では発電した電気の全てを売る事が可能ですが、

住宅太陽光発電では最大でも4kW程なので、発電電気はほとんど住まいで使用されるかと思います。

ただ、余った電気は電力会社に売る事ができるのです。

 

使用電気代単価より、売り単価の方が高いことが多く、日中にあまり電気を使わないご家庭であればメリットが多くなることになります。

 

②月々の電気代の負担が減少する

発電した電気は、今まで払っていた電気代の代わりになるため、住まいの屋根で発電した電気が、月々の電気代を安くしてくれることになります。

 

オール電化などを導入しているご家庭であれば、さらに効果を実感できるかと思います。

 

③災害時や停電時の非常用電源として活用

自立運転モードが備わっていれば、自立運転に切り替える事により、テレビやラジオの視聴やスマホの充電等にも利用できます。

 

④太陽光パネルを設置している屋根の部屋は、夏涼しく、冬暖かい

夏場は屋根に直接あたる太陽の光によって部屋の温度が上がってしまいますが、

太陽光パネルを設置すれば太陽光がパネルにより遮られ、その下にある部屋の温度上昇を抑える効果があります。

 

冬場に関しても、太陽光パネルにより、部屋の温度を保つと言われています

 

このことにより、冷暖房費の節約にもつながるのです。

 

⑤各自治体で補助金がおりる

自治体によっては、太陽光発電に対し補助金制度を設けている場合があります。

 

自治体の補助金にも上限がありますし、終了している場合もあります。

また、各自治体によって制度は異なる為、しっかり自分の自治体の制度を確認してください。

 

⑥今まで意識しなかった節電に対する意識の向上

電気をあまり使わない方が、よりメリットがあるので、

電気をいかにうまく使用し、節電するかという考え方に意識が変わります。

そして、そのことが環境意識へとつながるのです。

 

太陽光発電のデメリット

太陽光発電デメリット

反対にデメリットはどうでしょうか?

 

まず、太陽光発電は、当然ながら夜間には発電ができません

 

昼間の天候によっても発電量は大きく変動しますし、屋根の向きによっては太陽光パネルの設置が難しい場合があります。

 

また、海が近いと塩による被害も考えられ、地域によっても向き不向きは存在するのです。

 

その他にも下記の様なデメリットがあげられます。

 

①太陽光発電設置料金が回収できない可能性がある

太陽光発電は余った電気だけを買取してもらえます。

つまり、使用量が発電量より多ければ売電料金を得ることができないのです。

 

家族が多かったりペットを飼っているなど、毎月の使う電気量が多い場合は慎重な判断が必要です。

 

②常時発電できない

太陽光発電は太陽光があたることで発電します。

なので夜間や雨の時には大幅に発電量が低下してしまいます。

 

③蓄電可能というわけではない

電気には直流と交流の二種類があり、蓄電可能なのは直流のみなんです。

 

太陽光発電システムは最終的に交流電流に変換される仕様になっているので、太陽光発電によって生み出された電気は貯蓄できないのです。

 

④雨漏りする場合がある

太陽光発電パネルは屋根に穴を開け、固定します。

対策は当然行いますが、頼んだ会社によっては、屋根に無理やり設置したり、適当な工事で問題が起こる場合があります。

 

フォローの体制もしっかりと確認しておくことが必要です。

 

⑤初期投資費用が高い

補助金や電気を売っていても初期費用は高いのです。

 

100万円前後はかかるため、費用回収にも時間がかかりますし、最初は効果を実感はできないことが常です。

 

良い所と悪い所を知ったうえで考えてほしいこと

太陽光発電は太陽から

太陽光発電のメリットとデメリットを見て、どう思われましたか?

やってみたいと思われた方もいるかもしれません。

 

少し触れた部分はありますが、設置する会社はいくつもあり、それぞれの会社によってもメリットとデメリットは存在します。

激安価格で販売する会社もありますが、かなりの高額で販売する会社もなかには存在します。

 

支払う電気料金を抑えたり、余った電気を売ったりという話に意識が行きがちですが、
簡単に設置するものではない、大掛かりな工事だという認識を持つことも大切です。

電気料金だけに捉われ、足元をすくわれない様にしましょう。

 

しっかりした方法で設置すれば、電気使用量や待機電力の把握ができ、日々の節電生活が楽しくなります。

節電といえば、苦しいイメージをもちそうですが、しっかりと管理しながらやると全く違う楽しみに変わりますよ。

 

太陽光発電に関することは、国の政策の変化や環境の変化で変わりやすいので、日々情報を仕入れることが最も大切です。

 

 

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