住宅ローンなら親子ローンがおすすめ!メリット・デメリットとは

昔は住宅ローンといえば、住宅を購入した人が一人で完済まで走り続けるというのが当たり前でした。しかし今の時代、住宅ローンを返済するにあたり新たな選択肢である親子ローンというものが出てきました。

親子リレー返済とも言われるこの方法ですが、住宅ローンを返済するなら親子ローンがおすすめです。ここでは、親子ローン(親子リレー返済)はどういったシステムなのかを中心にお伝えし、そのメリットやデメリットもご紹介していきます。

住宅ローンの返済はリレー方式にできる時代へ

昭和の時代は基本的に住宅ローンを組んだとなれば、その住宅ローンを契約した方が定年するまで、あるいは経済的にリタイヤするまでの間に完済できるよう月々の返済計画などを立てていく必要がありました。つまり「一代限り」で返済できることというのが前提条件だったわけです。

 

しかし昨今、住宅ローンの返済といえば新たな選択肢である親子ローンです。

 

結論から先にあげてしまうと、一代限りでの返済を目指して行く従来の住宅ローン返済よりもリレー方式の方がメリットは多いと言えるでしょう。

 

リレー方式にすることにより、結果的に長期にわたってローンを組むことができます。さらに返済回数を多くすることによって毎月の負担額を減らし、さらにそれぞれにかかる負担も軽減することが可能となります。

親子ローンのメリットは?

親子ローンのメリットは、審査上のメリットと返済を続けていく上での実務的なメリットの二通りが存在します。

ここではまず審査上のメリットからご紹介していきます。

親子ローン・住宅ローン審査上のメリット

親子ローンを組むことにおける審査上のメリットは、何といってもその信用力や計画の柔軟さにあります。

 

一般的に住宅ローンは組むことが出来る申込時年齢の上限が存在します。

つまり、住宅ローンの申込みにあたり、一定の年齢以上の方は申し込みの対象外となってしまうわけです。申し込みの年齢上限は金融機関や住宅ローン商品によりまちまちですが、70歳以上だと新規の申し込みは難しいと言えるでしょう。

 

その他、申し込み自体は可能なものの、完済時の年齢を考慮すると50代以上の住宅ローン新規申し込みは審査上厳しい結果が予想されるケースもゼロではありません。

 

こういった時、申し込み者のお子様が後継者という形で受け継ぐという前提であれば住宅ローンの申し込みを親子ローンとして申し込むことができるケースもあります。

 

この場合、基本的に申し込み時のお子様の年齢を基準として審査を行うことになりますので、申込者の年齢が50代以上など審査上はご高齢の場合でも、申し込みが可能というわけです。

 

また、親世代ではなく子供世代の年齢を基準に審査が行われますので、返済年数についても親世代1名での申し込みより長期に設定することができるというのも忘れてはならないメリットでしょう。

 

これらのメリットを総合すると、親子どちらか一方の信用力や状態では住宅ローンを申し込むことができないものの、親子二人三脚での返済を前提とすることにより、長期にわたる好条件な住宅ローンを契約することができる可能性もあるというわけです。

親子ローン・住宅ローン審査上のデメリットはある?

住宅ローンで親子リレー返済や親子ローンを申し込む場合、いくつかのデメリットが存在します。まずお子様が今後、新居などを持つ目的で住宅ローンを組むことが難しいというケースがこれにあたります。

 

基本的に親子リレー返済の場合、お子様は手続き上は申し込みをした親世代の方の連帯債務者という形での登録となります。つまり、お子様が住宅ローンをすでに持っているのと同じ状況になるというわけです。そのため、お子様が将来何らかの心変わりや事情によって現在の住宅ローン契約中の物件の他に別途、住宅ローンを申し込むといった場合は審査が非常に厳しいことが予想されます。

 

また、親子間あるいは家族間でのトラブルについても注意が必要です。親子ローンの場合はどうしても財布を一つにして代々ローンを返済していくという色合いが強いことから、どのタイミングでローンの支払いを世代交代させるかなど、事前に取り決めになくてはならないポイントが多数あります。

 

このポイントを出しておかなかったことにより、後々親子間で深刻なトラブルに発展してしまうケースもゼロではありません。その他、突如としてどちらか一方が返済能力を失ってしまうなど不測の事態の場合、住宅ローンの返済の大前提である「親子2代にわたって返済をする」という前提が崩れてしまいます。つまり、どちらか一方にその返済が重くのしかかってしまうというわけです。

 

この場合住宅ローン返済不可ということで物件そのものを売却せざるを得ないケースなど、様々なトラブルになることが予測されます。こういった場合に備えてリスク管理を行っておくというのも必要でしょう。

まとめ

最近は住宅ローンの返済方法として親子ローンを検討する親子も増えています。親子二代にわたる返済を前提とすることにより、長期の返済や柔軟な返済計画を立てることに役立ちます。しかし、ローンを完済しないと新規に住宅ローンを組みづらいケースや、親子で支払いの決め事をしっかり決めなければ思わぬトラブルに繋がる可能性もあります。