【世界の生活費ランキング】日本は何位?他の都市もご紹介

世界に様々なランキングが存在しますが、その中でも生活にかかる費用を調べまとめたランキングがあります。それが「世界生活費ランキング」です。国ごとではなく都市ごとに、生活にかかる生活費のランキングになります。このランキングに日本の都市はランクインしているのでしょうか。パリやシンガポールといった他の都市のランクイン状況とともにご紹介します。

世界生活費ランキングとは

イギリスの経済誌「The economist(エコノミスト)」が独自に調査、発表しているランキングに「世界生活費ランキング」があります。パリやソウルといった133の主要な都市ごとに食品や衣類、交通費、教育にかかる費用など約150品目の値段を調べランキング化しています。

 

エコノミストは1843年に創刊し、雑誌形式ですが週刊新聞として約160万部も発行している歴史ある経済誌です。日本でもビジネス誌「週刊エコノミスト」が毎日新聞社から発行されていますが、こちらはイギリスのエコノミストとは異なります。

 

また、厳密にはこの世界生活費ランキングは、エコノミストの姉妹会社でエコノミストグループの調査分析部門のThe EIU(The Economist Intelligence Unit)が調査しています。EIUは1946年に設立され、70年以上も調査分析のノウハウが蓄積されたエキスパートです。

世界生活費ランキングで日本は何位?

それでは、歴史あるエコノミストがランキングした世界生活費ランキングに日本はランクインしているのでしょうか。

 

結論から言えば、2019年のランキングのトップ10に大阪が5位にランクインし、東京はランクインしませんでした

 

日本の主要都市東京と大阪は、昨年2018年のランキングでは両都市もトップ10に入っていませんでしたが、2017年は東京4位、大阪5位とトップ10にランクインしています。

 

2019年は東京が低インフレでトップ10には入りませんでしたが、大阪は第5位に。逆転現象が起きています。ランキング年度によって順位が大きく変わることもこのランキングの特徴の1つです。

【2019年】生活費が高い都市ランキングトップ10

世界生活費ランキングの、生活費が「高い」都市ランキングをトップ10までご紹介します。

 

1位シンガポール(シンガポール)

1位パリ(フランス)

1位香港(中国)

4位チューリッヒ(スイス)

5位ジュネーブ(スイス)

5位大阪(日本)

7位ソウル(韓国)

7位コペンハーゲン(デンマーク)

7位ニューヨーク(アメリカ)

10位テルアビブ(イスラエル)

10位ロサンゼルス(アメリカ)

 

2019年のトップ10の中ではシンガポール、香港、大阪、ソウルとアジアの4都市がランクインし、特に経済観光都市シンガポールは6年連続で1位と世界で最も生活費が高い都市となり、アジア主要都市の生活費が高い傾向にあることがわかります。イスラエルも西アジアと大きなくくりではアジアですね。

 

アジア以外では、フランス、スイス、デンマーク、アメリカと欧米6都市がトップ10にランクインしています。

 

世界生活費ランキングはニューヨークの生活費(100)を基準としてランキングしていますが、ランキング第1位のパリと香港、チューリッヒは107、4位のチューリッヒは106、5位のジュネーブと大阪は101、第10位のテルアビブとロサンゼルスは99の指数となりました。

 

ちなみに、過去12ヶ月でもっとも大きくランキングが変動した都市もあります。

1番大きい変動はトルコのイスタンブールとアルゼンチンのブエノスアイレスで、ランキングがー48位分ランクダウンし、ブラジルのサンパウロも-30位分ランクダウンしています。

 

逆に大きくランクアップした都市もあり、ニューカレドニアのヌメアは33位分ランクアップ、ブルガリアのソフィアは29位分ランクアップ、モロッコのカサブランカは20位分ランクアップしています。

【2019年】生活費が安い都市ランキングトップ10

世界生活費ランキングの、生活費が「安い」都市ランキングトップ10をご紹介します。

 

133位カラカス(ベネズエラ)

132位ダマスカス(シリア)

131位タシュケント(ウズベキスタン)

130位アルトマイ(カザフスタン)

129位バンガロール(インド)

127位カラチ(パキスタン)

127位ラゴス(ナイジェリア)

125位ブエノスアイレス(アルゼンチン)

125位チェンナイ(インド)

123位ニューデリー(インド)

 

世界の133都市を調査したのが世界生活費ランキングですので、最下位は133位です。

南米、西アジア、中央アジア、アフリカの都市が生活費の安い都市としてランクインしています。

 

このランキングではニューヨークでの生活費を100として指標の基準にしていますが、最下位のカラカスは15、シリアは25、タシュケントは33の指数となりました。

まとめ

2019年の世界生活費ランキングでは、トップ10に東京はランクインせず、大阪が第5位になりました。また、シンガポールが6年連続で世界で最も生活費が高い都市となり、アジア5都市、欧米5都市がトップ10を占めています。2020年はどのようなランキングになるのでしょうか。